合格が狙いやすい

国公立よりも私立の医学部の方が偏差値は低い傾向にあり、合格が狙いやすいため、私立大学の医学部を受験する人が増えています。そのため私立の医学部受験に特化した予備校にも需要が生まれました。偏差値だけの問題ではなく、私立大学の場合は国公立よりも受験科目が少ないという特徴もあります。

そのため短期間でも学力を伸ばしやすく、「国公立は難しいけれど私立なら…」という人も多くいるのです。
また、国公立の滑り止めで私立を受けていた人が私立を蹴った場合、枠が空いて補欠合格になる可能性があります。
さらに、定員よりも多く合格者を出す私立大学も多く、合格の可能性が高くなるため、最初から私立一本で受験する人もいます。

国公立とは違う対策が必要だから

同じ医学部でも国公立と私立では全く違う対策が必要になります。
国公立医学部の合格を目指すなら予備校や学習塾で全教科・全分野を勉強する必要がありますが、私立はそうではありません。私立は大学ごとに入試問題の傾向が異なります。志望校に合格するためには、志望する大学に合わせた学習をしなければなりません。大手予備校や学習塾ではそこまでカバーしきれないため、私立大学に特化した医学部予備校が増えているのです。

とにかく医学部に合格するようにいわれている受験生も多い

親が開業医で後継を希望されている場合、「とにかく医学部に合格するように」といわれている人も多くいます。
国公立と比べると私立大学は学費が高いです。経済的に余裕があり、どうしても合格させたい場合は私立受験を選ばせる親もいます。
この場合、絶対的に合格を勝ち取らなければならないというプレッシャーもあります。このような理由で私立を本命にしている人は、大手予備校より学費が高くても医学部に特化した予備校に通いたいと考えます。そうした需要もあって私立に特化した医学部予備校が多くあるのです。

医学部受験を目的とした時の学習塾

学習塾は学校で習った内容を補習するためのものです。学校で習った内容に沿った学習を行い、苦手な科目や分野を克服することが学習塾の目的です。

医学部受験コースを設置している学習塾もあり、受験対策に通う生徒もいれば、学校の勉強について行くために通っている生徒もいます。集団指導も個別指導もあります。しかし、学生のアルバイトが指導をしているケースも多いです。学費は比較的リーズナブルです。ただし、授業開始や自習室が使える時間は学校が終わってからになるため、学生以外だと時間の確保が難しいかもしれません。

ただし、中には予備校と同じように受験対策を行っていたり、多数の医学部合格者を出していたりするところもありますので、授業内容や実績を確認してみてください。

医学部受験を目的としたときの予備校

予備校は大学進学のために教育を受ける場所です。高校生はもちろん、浪人している人も通います。受験合格にのみ焦点を絞っているので、受験のために必要な勉強のみを行います。質の高い予備校であれば、授業はすべてプロの講師によって行われます。志望校に合わせて最適なカリキュラムで学習して行くため、時間を有意義に使えます。
医学部合格を目的とした人が通う予備校として、医学部合格だけを目的とした医学部予備校や大手予備校の医学部コースがあります。どちらも医学部合格を目的とする生徒しかいません。医学部予備校は選抜試験などがなく入れるところが多いです。一方、大手予備校の医学部コースは選抜試験があることが多いです。