中学生

中学1年生では、2年生の半分くらいまでを先取りで勉強することを目標にしてください。2年生では3年生の範囲を先取りできるように頑張ってみてください。3年生になると、高校で習う範囲の先取りができることが望ましいです。先取り学習は参考書や問題集を購入して自分で勉強するか、先取り学習を行う塾に行く方法があります。
自分一人で先取り学習をしていると、ライバルにものすごく差をつけているように感じるかもしれません。中高一貫校では学校で先取り学習を行っています。確実に習得するためには、自分一人で勉強するよりも、塾や予備校に通うことをおすすめします。

高校生

高校1年生で学ぶことは、すべて今後の土台となる基礎と考えてください。医学部受験において大切なことは日々の復習で、1度解いた問題は確実に解けるようにすることを心得ておきましょう。学校での定期テストは、授業で学んだ内容です。
学校のレベルにもよりますが、基本的に定期テストでは満点を取れるように心がけてください。高校でも中学と同じように、先取り学習ができることが望ましいです。2年間で高校の勉強を終わらせ、3年生では受験勉強に時間を使えるようにしましょう。

以上が中学と高校での理想の学習スタイルですが、学校行事や部活について疑問に思われるかもしれません。
医学部受験をするなら、文化祭や部活などをしている場合ではないと考える方もいらっしゃいます。
しかし、中学や高校は予備校ではありません。体力や精神力を養ったり、協調性を身につけたり、様々な経験をする場所でもあるのです。また、勉強のストレスを発散することも大切です。

人と差をつけられる

中学生から医学部を目指して頑張ってきた人と、高校生になってから医学部受験を考える人とでは、高校入学の時点ですでに差ができています。医学部受験で特に重要な科目が、英語と数学なのですが、これは中学からの積み重ねが大きな鍵を握っています。
また、中学生のときから医学部受験を考えていると、自然と勉強する習慣が身についていきます。高校生になって本格的な受験勉強を始めたときに、コツコツと勉強できる習慣が身についていることは、大きな強みとなるでしょう。

進路変更も可能

中学生で医師に憧れて医学部を目指しても、高校生になると中学生よりも広い世界を見ることができ、医師以外に興味を持つ職業や学問が出てくるかもしれません。その場合でも、早くから医学部を目指して勉強していたことは決してマイナスにはなりません。
医学部を目指して5教科をバランスよく学んできているので、むしろ進路変更では有利になると考えられます。中学生から医学部受験に向けて勉強を始めることは、決して進路を狭めることはないので、安心して勉強に取り組んでください。

自己管理能力が身につく

中学生から高いモチベーションでコツコツと勉強する習慣ができると、自己管理が必要になります。
自己管理能力は短期間で身につくものではなく、長い期間での積み重ねが不可欠です。
毎日の勉強の習慣によって、自然と自己管理能力が身につきます。自己管理能力は医学部受験だけでなく、医学部での勉強や医師国家試験に向けた勉強、医師になってからの生活にも大いに役立つことでしょう。